こんにちは。元看護助手で介護福祉士のかおりんです。
私は病院で働いてきたので、手指消毒の大切さは院内講習や勤務中に学んできました。
でも、以前はそんなに意識して手洗いしてなかったよなぁ…というのが実感としてあります。
最初は「手洗いが大切」と言われてもピンとこないというのが本音だと思います。
そこで、なるべく簡潔に効率的な手洗いの方法と、アルコールジェル(ハンドジェル)の作り方をお伝えしたいと思います。
なお、アルコール消毒液とアルコールジェルは同等の物です。
もしアルコールジェルが手に入らなくてもアルコール濃度70%以上の「消毒用エタノール」を使用すれば手指消毒はできます。
ではなぜアルコールジェルがあるかというと、アルコール消毒は手が荒れるんですよね。
頻繁にアルコール消毒液を使うと手荒れがひどくなる。だから手荒れしにくいように保湿剤を入れたアルコールジェルができたんです。
間違って燃料用アルコール(メタノール)は使わないようにしてくださいね。
危険です。
手指消毒には2つの方法があるけど?
アルコール消毒液を使用するタイミング
乾いた手すりやつり革につかまる等、乾燥した場所での接触は、手順に従ったアルコール消毒が有効です。石けんの手洗いと同じところにアルコールを擦り込みます。
アルコール消毒は30秒くらいで終わるので効率的。
ただし、アルコール消毒液を使うためには条件があります。
・汚染物質に素手で触れていないこと
ここで言う汚染物質とは血液・体液・汚物を指しています。
介護や医療の勉強をすると、人から出る「ぬるぬる・べちょべちょした物」に触ったら必ず石けんで手洗いしましょうと教えられます。これは標準予防策(スタンダード・プリコーション)で規定されているからです。
一般的な手洗い方法は洗い残しが多く十分とは言えません。詳しく知りたい方は、とてもわかり易く書かれている厚労省の「正しい手指消毒」をご覧ください。
石けんを使用した手洗いのタイミング
石けんの手洗いが必要なのは、アルコール消毒液がない場合と汚染物質に触れたあとです。
よく言われますが、食事の前や外出から帰ったあとなども石けんで手洗いをしておきましょう。

石けんをよく泡立ててから、手全体を洗い、さらに流水で10秒〜15秒以上流す。
石けんの手洗いはまじめにやると結構時間がかかります。
なので、できればアルコールジェルの併用がおすすめ。
このやり方は病院で日常的にやっていることなので安心です。
「一つの作業が終わったら、一区切りとして手洗いする」を習慣づけしておくと衛生的にも安心です。
医療従事者の手洗いを詳しく知りたい方は、とてもわかり易く書かれている「北大病院感染対策マニュアル」をご覧ください。
アルコールジェル(ハンドジェル)の作り方
手洗いにアルコールジェルが有効なのはわかった。でも今売り切れで買えないよね?
店舗に在庫がなければ次善の策です。ナシよりはずっといいので自分で作っちゃいましょう!
自分で作ればアロマオイルも入れられて、内容物もわかるから安心感が違います。
必要なもの
精製水
不純物を取り除いた水
※水道水で代用可(今は品不足なので水道水を推奨)
以上が基本の材料です。
作り方
- 無水エタノール … 60ml
- 精製水 … 30ml
- グリセリン … 小さじ1弱(保湿しないなら省略可)
- キサンタンガム … 2.5gの軽量スプーン 1/4(少ない位でOK)
- アロマオイル … ティーツリーオイルを10滴〜15滴
- ※ティーツリーオイルには抗菌作用が期待できるので入れているが、必須ではない。
はじめはキサンタンガムに精製水を少し入れてよくかき混ぜる。
キサンタンガムはダマができやすいので、ダマを潰しながら混ぜる。
ある程度ダマがなくなったら残りの精製水も入れて全体を混ぜ、1時間くらい待つ。
キサンタンガムは水溶性なので時間をおくことで溶けて水と混じりやすくなる。
キサンタンガムがよく水に溶けたら、残りの材料を投入して全体をよく混ぜる。
ひたすらマゼマゼし、とにかく根気強くかき混ぜていく。
全体がよく混ざったところで、一度試しに使ってみてください。
もし手にカスが残るようであれば最後に目の細かいザルで濾せばカスは取れます。
これで完成です。
あとは100均で手に入る携帯用プッシュボトルなどに入れて使いましょう。
